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悩みや心の問題にはいろいろな表現形がありますが、そこには心の無意識からのメッセージが含まれています。私たちはそれをあなたとともに慎重に理解していこうとする心の専門家であり、伴走者です。
本人にも意識されにくい心のメッセージを、私たちは、慎重に相互交流の中で探索していきます。それは、例えば、SSRIやSNRIといった抗うつ剤で抑うつ気分を持ち上げるのではなく、自分自身の心が何に圧倒されているのか、そして、何を恐れているのかといったことを知ろうとすることです。その人がこれまで身に着けてきたパターン化した理由づけや自己への関わり方ではなく、新しい自己発見、自己理解、気づきや洞察を通して、自己の成長や人格のまとまりを獲得することを目指しています。そうすることで、自分自身に深く根差した安堵感をあなた自身が発見し、あなた自身の生き方やあなたの身近な人間関係に深い意味での満足をもたらしていくことになるかもしれません。しかし、そうした道のりは決して平坦ではありません。
こうした心理療法は、日本ではまだ十分に広まっている訳ではありませんが、永続的変化を引き起こす可能性の極めて高い営みです。現代社会で最も必要とされている専門領域の一つであると私たちは考えています。
まずは初回面接をお受けください。初回面接では、現在お困りの症状や問題について詳しくお伺いいたします。その発症や問題の構造、契機、経過、対応などについてお伺いし、臨床心理学、精神分析学、精神病理学(DSM5など)などの観点から問題を読み解いていきます。
初回面接後、3~4回程度の心理査定面接(アセスメント面接)を実施します。問題の内容、状況、誘因、背景、パーソナリティ形成などについて臨床心理学の観点から査定を行います。結果のフィードバック、カウンセリング、助言、心理療法のご提案を行います。
心理検査
必要に応じて、心理査定面接の中で、各種の心理検査をご提案させていただくことがあります。また、心理査定面接なしで、心理検査のみをお受けいただくことはできません。実施している心理検査の主なものは以下の通りです。
- ・ロールシャッハ検査
- ・抑うつ尺度
- ・不安尺度
- ・文章完成法検査
- ・発達障害検査
- ・知能検査
- ・職業性ストレス尺度
- ・疲労蓄積尺度
- ・その他
曜日や時間を固定し、心に思い浮かぶことを自由に話していただきます。心理療法家との相互交流を通して、気づきや洞察を一歩一歩深めながら、自己理解や他者理解を促進します。こうしたセッションを積み重ねる中で、心の成長やまとまりを阻害している葛藤が意識化され、消化され、また、それに心が耐えられるようになるにつれて、問題の改善や解決が引き起こされていきます。永続的変化を引き起こす可能性の高い営みです。
まず、初回面接をご予約いただき、問題についてお聞きし、カウンセリングや助言をします。その後、ご本人の主訴、症状、問題などについて、3~4回程度の心理査定面接(アセスメント面接)を実施し、フィードバック、カウンセリング、助言、そして、心理療法のご提案をいたします。
また、来談者とご相談の上、治療の設定を決めていきます。
つまり、曜日、時間、面接方法、面接頻度、料金といった設定や構造について確認していきます。面接の頻度は、多くの場合、週1回~週2回、より集中的な心理療法の場合には週に4回の面接が可能です。料金は面接の頻度や担当者によって異なります。
アスペルガー障害を含む自閉症スペクトラム障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)などの発達障害についての心理査定のパッケージです。発達障害心理査定ドックはどなたでもお受けいただけます。
初回面接では、症状や問題について詳しくお伺いいたします。続く2回目(または3回目)の面接で各種心理検査(知能検査WAIS-Ⅳ、自閉症スペクトラム障害心理検査、注意欠如・多動性障害心理検査)を実施します。3回目(または2回目)および4回目の心理査定面接では、生育歴についてお伺いし、パーソナリティ形成、症状・問題の形成過程について検討いたします。4回目の面接では、心理検査報告書を差し上げ、全般的なフィードバックを行います。5回目の心理査定面接では、心理検査の結果の質疑応答、心理査定面接全般についてのフィードバック、カウンセリング、助言指導を行います。
全体として4回または5回の面接となります。特に心理検査・心理査定を専門とする臨床心理士・公認心理師(大学教員)が担当いたします。
本オフィスでは、災害の被災者の方々、犯罪被害者の方々をはじめとして、トラウマ(急性ストレス障害・心的外傷後ストレス障害)のための心理相談・心理査定(アセスメント)面接をお受けしております。
私たちは、様々な感情、情動、ニーズ、性愛、本能的衝動を意識的・無意識的に抱えながら、自己のまとまりや人格の統合を獲得し、対人関係や社会生活を営んでいます。夫婦は、そうしたお互いのニーズや情動を交流し、調整しながら、生きています。
しかし、個々人の不安や性格的な防衛スタイルによって、誤解や傷つきや混乱が引き起こされてしまうことが少なくありません。場合によっては、修復が困難になってしまうことがあります。夫婦やカップルの問題を他人に話すことに恥ずかしさを覚える人も少なくありません。しかし、カウンセラーや心理療法家に相談することで、自分自身と向き合い、入り組んだ自己の心をほぐし、もつれた交流をひとつひとつほぐすことで、相互理解を一歩一歩深めていくことが可能になります。
親は、子どもの人格形成に深い影響を与えています。幼いころに自分の親との関係の中で形成され、無意識に発展させた基本的な関係様式は、その後も性格や人格の中に人間関係の雛形として取り入れられています。それはあなたの基盤として、あなたの成長を支えたものでもありますが、成長を阻害し、抑制しているところもあるかもしれません。自分の親のようにはなるまいとして、親を反面教師として、逆の意味で親の枠組みに縛られてしまうこともあるかもしれません。
そうした無意識的葛藤は、いろいろな形であなたの子供との関係に表現され、無意識に反復され、表現型は異なっていても、次の世代へと世代間伝達されているのかもしれません。
自分自身の体験をカウンセラーや心理療法家と検討していく中で、自己の無意識的な心を少しずつ消化していくことができれば、私たちは子供との関係を通して改めて成長していくことも可能となるかもしれません。時間はかかりますが、そうしたプロセスで、子どもの問題についての見え方が徐々に変化していき、やがて夫婦や家族というシステムの力動が変化し、子どもの問題も大きく変化していくことも少なくありません。
2歳~15歳くらいまでのお子さんを対象としています。遊びを通して非言語的・言語的交流を図り、子どもの心の理解と発達・成長を促進します。
乳幼児との交流は、母親の心を大きく揺さぶることがあります。一人でそうした不安を抱えていると、子育てに行き詰ったり、わが子をかわいいと思えなくなったり、そのことで罪悪感に苦しんだりすることがあります。
私たちは皆、かつては乳幼児であり、その時に私たち自身が母親との交流を経て、乳幼児としての無力で未分化な心を母親に理解され、受け止められ、世話をされて大きくなります。普段は、そうした乳幼児の心は無意識の世界にとどまり続けているとしても、しかし、目の前に泣き叫ぶ赤ちゃんを抱える母親は、自分自身がかつて泣き叫ぶ赤ちゃんだったころの無意識的な自己が揺り動かされます。
その時に、よい意味でも悪い意味でも、自分自身が母親から受けてきた対応やそのときの自己の体験がそのまま心のどこかにパッケージされていて、それが反復される傾向があるかもしれません。そこには落ち着いて考えることができない経験があふれているかもしれません。母親が自己の経験を受け止めていくための援助を受けることで、子育てが随分と楽になり、乳幼児や子供も落ち着き、母子関係が改善することは決して少なくありません。
心理面接は直接ご来談いただける方がはるかによいのですが、遠方に在住されている方の場合には、遠隔面接(Zoom、Skype、電話)・オンライン面接が可能です。たとえ1か月に1度、あるいは数か月に1度でも直接来談する機会があれば、より有効です。
遠隔面接・オンライン面接の手続き
エンカウンター・グループ(グループ・アプローチ)では、3泊4日程度の宿泊形式、または3-4日間の通い形式による集中的グループ経験を通して、自己理解、他者理解、そして人間理解を促進することを目的としています。
エンカウンター・グループは、社会人、主婦、学生などの一般参加者を対象とした自己理解・他者理解・人間理解を目的とするカウンセリング・ワークショップとしてご利用いただけます。教諭、養護教諭、看護師、スクールカウンセラー、臨床心理士などの対人援助職のためのカウンセリングや心理療法研修としても非常に有効です。エンカウンター・グループ合宿は、参加者に自己理解と他者理解についての実質的な体験的基盤を与えることを目指しています。予備知識は必要ありません。